過食症は、お医者さんでさえも治療が難しいと感じるほどの「難病」なのですが、一般的にはそう思われていません。

過食症は嘔吐を繰り返してしまったり、下剤を大量に使ってしまったり…、単に食事量を変えればいいという問題ではないのです。

しかも、過食症のような大食いは、おおむね家の中で起こるので、気付かれにくいのです。

この記事では、そんな治すのが難しい過食症について、詳しくお話します。

 

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過食嘔吐のメカニズムは?

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過食症を持つ人の中でも、自分の容姿・スタイルの良さを常に追求していたいと思う人に特有な症状が、過食嘔吐です。

たくさん食べてしまったことから起きる罪悪感をなくすために、嘔吐をします。

本当のことをいうと…、嘔吐をすることで罪悪感がなくなることは稀なのですが、その悪循環が習慣化されてしまうと抜け出せなくなってしまうのです。

「過食をしてしまったから太るかもしれない…」、「それなら嘔吐をすれば大丈夫!」、この流れが体に刻み込まれてしまうのが、過食嘔吐のメカニズムなのです。

過食嘔吐の危険性は?

過食嘔吐は不健康な行動だと一番分かっているのは、過食症にかかっている本人です。本人自身も、嘔吐を無理やり続けていくことが、長期的に体の負担になっていることについては、きちんと分かっているのです…

嘔吐の後は気分がすっきりする…という人もいますが、嘔吐という行動自体が苦しくない…という人はいないはずです。嘔吐はとても苦しいものです。ですから、その危険については、本人がきちんと分かっている場合のほうが多いのです。

ちなみに過食嘔吐は、感染症や胃腸炎などによる嘔吐とはまったくの別物です。

感染症や胃腸炎などによる嘔吐は、体の自然なはたらきで行われます。ですが過食嘔吐は、体の自然なはたらきで行われるわけではありません。

人間の体は、摂取した栄養をきちんと吸収するようにできています。生物としての自然なプロセスです。

ですが過食嘔吐は、この自然なプロセスと逆行したことをしています。食道を傷つけますし、胃にも負担が大きくかかります。

将来的には、胃や食道の病気を起こしてしまう危険があります。

また、嘔吐の際には、胃酸のせいで歯が傷付き、虫歯になりやすくなります。

 

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摂食障害における嘔吐の位置付けは?

「過食嘔吐」という言い方が一般的になされますが、実際には拒食症の人でも嘔吐はします。体に食べ物が入ることを拒絶する手段として、嘔吐はよく行われるものなのです

拒食症の人が全く食べ物を食べなくなる段階までに、嘔吐は繰り返される可能性もあります。

従って、過食症から拒食症に一変してしまうことは珍しくありません。必然的な結末…ということになります。

過食嘔吐が、拒食症の兆候になる場合もあるので、嘔吐の症状は絶対に見逃すことはできないのですね。

過食嘔吐の克服法は?

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一般的には、一回分の食事量を調節すれば治る…と言われていますがそう簡単にはいきません。

「一回分の食事量が少なくなれば、たくさん食べた気はしなくなるはず…。それならば、嘔吐はしなくなる…」という考え方は、とても合理的です。

ですが、摂食障害の人は過食症の人も拒食症の人も関係なく、食堂で出される一人前の食事であっても、量が多く感じるのです。

食事の量を変えることは、嘔吐の克服法にはつながりにくいのです。

嘔吐を繰り返すことで、体はぼろぼろになってきます。そんな中で起きてくる症状のひとつが慢性疲労です。

この慢性疲労は、嘔吐によって起きてしまっているもので、嘔吐をやめると回復するのです。

嘔吐を止めるためには、今起きている別の症状にも目を向ける必要があります。「慢性疲労から抜け出すために、嘔吐をやめる必要がある…」、そう意識付けをするのが、嘔吐をやめるきっかけになります。

過食嘔吐は、食べた分のカロリーをなかったことにするために行われるものです。ですが嘔吐をしたら、食べた分のカロリーがなくなって終わるわけではないのです。

すっきりするのは嘔吐の直後だけで、嘔吐には重大な「副作用」がたくさんあるのです。慢性疲労や頭痛などがついてまわります。

過食嘔吐をやめるには、専門医の指導が必要です。また、綿密な治療計画も必要になります。ですから、お医者さんの受診は不可欠です。

かかりつけ医から、摂食障害専門の先生がいる病院を紹介していただき、そこで嘔吐をやめる治療プランを練っていただくのがベストです。

過食嘔吐をひとりで治すことは難しいです。更に症状を泥沼化させてしまいかねません。

まとめ

過食症の治療には、自分が過食症だと自覚することからまず始まります。嘔吐の症状があるならば、自分が過食症であると認めなければなりません。

そのためにはやはり病院へ行かなければなりません。

それから、この記事は、お医者さんの治療の代わりになるものではありません。ですので、きちんとした診断をいただた上で、治療計画を練ってもらってください。

 

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