突然の下痢、嘔吐、高熱、倦怠感…、もしかして、ノロウイルスかも…。
こんな時、ご自分の病気が本当は何なのかとても心配になりますよね。
ノロウイルスかどうかを特定するためには、検査をするのが最も確実な方法です。
この記事では、ノロウイルスの検査方法についてや費用や時間、保険が適用されるのかなどを詳しくお話します。
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ノロウイルスの検査はどんなことをするの?時間はどれくらい?
基本的にはおおかた、問診によってノロウイルスかどうか判断できる場合が多いと言われます。お医者さんの腕が「検査」になるわけですね。
ですが、化学的な検査方法もあります。
ウイルスがきちんといるのかどうかを調べる上で、最も効果的な検査方法は、便を顕微鏡で調べることです。
これは私たち素人でも、「ひょっとして検査方法としてあるのではないか?」と思い浮かびますね。
綿棒を使って肛門からサンプルを採取して調べる方法がよくなされます。数十分ですぐにわかります。
ただし、じつをいうと顕微鏡検査は一般のクリニックでは行われてはいません。
この検査を経験した人は、ひょっとすると少ないのではないでしょうか。
大抵、お医者さんの問診によって食中毒だと分かり、お医者さんの長年の経験から的確な治療プランを提示されます。
このような大々的だと思えるほどの検査をしなくても、お医者さんは見抜いてしまう場合が多いと言えるのではないでしょうか。
それからもうひとつ。「検査に時間をかけるよりも、今のつらい症状を取り除くほうが先」という考え方があります。
原因の究明はもちろん大切ですが、それに時間をかけている間にも、症状は進行するのです。
お医者さんの中には、検査というステップを経ず、即座に点滴をすすめる方もいます。
「なんて大雑把!」と思えるでしょう。ですが決して大雑把なのではなく、今のつらい症状をすぐにでも取り除くための提案なのですね。
検査も大切ですが、実際の手当てのほうを優先させる場合が多いと言えます。
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病院での検査に保険適用されるの?検査費用は?
じつはノロウイルスの検査には、保険は適用されません。
もちろん例外として、特定の病気がある方や、3歳未満のお子さんや65歳以上の方は無料になります(ノロウイルスに限らず、ほかの様々な措置でも優遇される人たちですね)。
このような例外の措置が受けられる人の場合以外は、保険による控除はありません。
およそ五千円から一万円くらいで受けられる検査(自治体や検査の内容や道具にもよります)ですが、自分で全てまかなうのは、少しきついかもしれません。
お医者さんが「原因の究明が必要なほど、危険!」と言って検査の必要性を説明しない限り、検査をしないほうが賢明かもしれません。
もっともそういう場合は、他に何か、別の危険な病気が隠れている…という場合でしょう。
感染症にかかったときには、必ず検査されるの?
何の病気なのかきちんと知るためにも、基本的には検査はされるものです。ですが、あまりにも症状が重くて、問診だけで、何の症状か見当がつくものも多いです。
例えばインフルエンザもそうです。検査の段階を飛ばして、直接お薬を頂いたり、療養中の過ごし方についてのお話をされる場合が多いです。
感染症は、未知の怖いものが急に襲ってくるイメージがあります。ですが、かかった人の事例がたくさん蓄積されているため、病気の特定がしやすいのです。
かかる人が少ない病気を特定するほうが、誤診は多くなるものです。
つまり、「誤診してしまう危険が大きすぎる病気は、それを防ぐために検査が必ず必要!」と言うことです。
ノロウイルスなどの、食中毒は誤診の可能性は少ないと言えます。
誤診の危険性があまりない場合には、極力検査は控えたほうがよいでしょう。
感染症は、人間の歴史の中でもずっと研究されてきました。ペストや天然痘、スペイン風邪などが有名ですが、それだけ長く研究され続けているのです。
検査をしなくても、明らかにこの感染症!だとわかる場合も多いのです。
それを思えば、「絶対に検査が必要」だとは言い切れません。
まとめ
ノロウイルスの検査は、肛門から綿棒を使って、サンプルをとる検査がよくなされます。
基本的に成人の方の場合には、自分のポケットマネーからの出費です。結果が出るまでに約30分弱の短いものですが、数千円から一万円くらいの値段がかかるのです。
お医者さんが「誤診の危険性があるかもしれないから、菌を特定すべき!」とおっしゃらない限りは、問診のみで済ませるのがいいでしょう。
もしも不安なことがあれば受診前にクリニックに電話をして、検査の費用や行なっている検査方法などを事前に確認しておくのがいいかもしれません。
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