免疫力が弱い赤ちゃんが感染症にかかることは、ただでさえ一大事です。RSウイルスのような、危険なウイルスにかかってしまったら、なおさらのことです。
特に赤ちゃんの場合には、日常生活でしていいことと、控えるべきことは何なのか、気になるところです。
この記事では、特に問題となる、お風呂についてお話します。
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目次
RSウイルスにかかった赤ちゃんをお風呂に入れてもいいの? その基準は?
お風呂に入ってはいけないとき
重い症状が出ているときには、お風呂は少しの間、控えるべきでしょう。
高熱や下痢などで、体が弱っているときにはやめておきましょう(大人でも同じです)。
高熱や下痢が治まってから、気持ちに十分に余裕を持って、お風呂に入れてくださいね。
お風呂は湯冷めの危険があります。「体を清潔に保つためには、一刻も早くお風呂に入れないと!」という気持ちは分かりますが、焦ってはいけません。
お風呂はそもそも、「危険な活動」!
お風呂は皮膚を清潔に保つために、欠かせない生活習慣です。ですがそもそもお風呂は、大人の場合であっても、体力を消費する活動のひとつです。
意外と知られていませんが、お風呂にはじつは危険な側面があります。
冬になると、よくお年寄りが脱衣所で倒れてしまう事故が起きます。じつは、入浴中にも体力は奪われているのです。この事故は、お風呂が体力を奪う活動だと分かるよい例です。
お風呂からあがったときには、一時的には体力が下がった状態です。お風呂と脱衣所の温度差に体がついていけず、気を失ってしまいます(亡くなってしまうこともあり、危険です)。
お年寄りでなくても例えば、成人が銭湯でのぼせてしまうことも、同じです。
このようにお風呂とは、体力を消費してしまい倒れるおそれもある、「危険な活動」でもあるのです。
もちろん赤ちゃんであっても、お風呂には体力を奪う側面があることを、あらかじめ理解しておきましょう。
お風呂の代わりにできることは?
皮膚を清潔に保つために、柔らかいコットン製の(肌にやさしい)タオルで体をふいてあげるのがいいでしょう。こすらないように、ふいてあげてください。
一時的な、お風呂の代わりとしておすすめです。
タオルはもちろん、清潔なものにしてください。赤ちゃんの肌に直接触れるものですから、合成洗剤などで洗わず、オーガニックな洗剤で洗ったものがよいでしょう。
回復後は、お風呂に徐々に慣らしましょう!
熱が下がり回復してきたら、「少しずつお湯に慣らす」という意味で、お風呂に入れてあげましょう。
間違っても、元気なときと同じ入浴時間ではいけません。体力の消費を最低限に抑えるためです。
湯冷めをしないように、脱衣所や部屋の温度に気をつけながら、短い時間でお風呂に入れてあげます。
もちろんお湯の温度にも気を遣う方がいいですから、温度計も準備しておくのがいいでしょう。
回復の度合いに合わせながら、入浴時間を徐々に長くしてください。
さら湯でも十分に、体を清潔に保つことができます。石けんを使わないことに、不安を感じることはありません。石けんを使うと、すすぐプロセスも入り、どうしても入浴時間が長くなります。病み上がりはさら湯で十分です。
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回復後も感染症に注意!
「RSウイルスが治ったから一安心」ではありません。病み上がりにも体力は下がっていますから、赤ちゃんの健康にいっそうの注意を払いましょう。
なお、RSウイルス以外のウイルスにかかったときも、お風呂の入り方はここで紹介したものが参考になるはずです。RSウイルスのときの経験を忘れないでくださいね。
まとめ
お風呂は、大人であっても赤ちゃんであっても危険が伴います。病気の場合はなおさらです。
「体を清潔にしてあげないと!」と思ってしまいがちですが、体力を消費してしまう危険のほうが大きいです。
体力の回復に合わせながら、慎重に入浴を行うことが大切です。
病気の前の状態に戻るまで、入浴時間は短めにするのが一番です。
無理のない範囲で、少しずつお風呂に慣らしていきましょう。
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