RSウイルスにかかったときには、どんな治療を受けるのでしょうか。あなたも一度は気になったことがあるでしょう。
この記事では、RSウイルスにかかったときの治療について、わかりやすくお話します。
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RSウイルスの特効薬はあるの?
まず伝えなければならないことなのですが、RSウイルスに効く特効薬はありません。
と言うのも、RSウイルスだけがそうなのではなくて、感染症全般に言えることです。
もしも本当に良い特効薬があれば、すでにRSウイルスのような危険なウイルスを根絶やしにできています。
RSウイルスを含め、ウイルスはどんなに良い薬ができても、しぶとく生き残ります。ウイルス自身が薬への耐性を持ち、強くなるのです。
ですので、特効薬というのは、そもそも存在しないのです。
強いて言えば、「人間が常に薬を改良し続けること」という行いが「特効薬」となります。
RSウイルスの治療方法
特効薬はないにしても、現段階で最も効果的だとされる治療法ならば存在します。
一般に私たちが受ける治療とは、今のウイルスの強さに応じて「アップデート」された、最新版の治療です(もちろん、きちんと効きますから安心してくださいね)。
現在行われている効果的な治療は、内服薬と吸入治療(薬効成分を霧にしてそれを直接吸い込む治療法です。RSウイルスのみならず、呼吸器の病気ではよく行われます。)です。
RSウイルスは、重症化すると、肺炎も起こしかねないほどの、呼吸器に悪影響をおよぼすウイルスです。ですから、肺の機能をもう一度取り戻す治療や、気管を元気にさせる治療がメインです。
RSウイルスは重症化するのがあまりに早いため、「肺炎は起こりにくいです。」とは言えません。重症になるまでの時間があまりにも短いのです。なので、誰でも重症化する可能性があります。重症化を食い止めることを、あらかじめ見据えた治療がなされます。
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RSウイルスは完治する病気なの?再発のおそれもあるの?
RSウイルスは、正しい治療を受けることで完治します。ただし、重症化しやすく、治療は長期化し、少なくても完治までに1か月はかかるでしょう。
残念ながら人間は、ウイルスを直接見ることができません(もしも目で見えれば、ウイルスを既に根絶できています)。なので、たとえ完治したとしても、再発するおそれがまったくない、とは言えません。
完治したあとも、たまたまウイルスをどこかでもらい、かかるおそれがあります。
また、ウイルスは進化します。「動物は数億年かけて進化する」といいますが、ウイルスは動物に比べると、またたく間のスピードで進化します。
複雑な体の構造を持つ動物が進化するのと、あまりにもシンプルな体の構造のウイルスが進化するのとでは、当然シンプルなウイルスのほうが、進化しやすいのです。
従って、数十年後に再発したときには、今のRSウイルスではないおそれがあります。
将来は、今よりも強くなったウイルスに対応した治療がなされているかもしれません(内服薬と吸入治療の薬が、更にパワーアップするでしょう)。
なので、もしもあなたのお子さんやお孫さんがRSウイルスにかかったときには、「私がかかったときとまったく違う状況」ということはありえます。
自分がかかったときの治療よりもパワーアップしていることに、あなたは不安をおぼえるかもしれません。ですが、ウイルスは進化するものですから、当然のことだと受け止めてくださいね。
再発のときも、ただの風邪なのかRSウイルスによる症状なのかを判断するには、お医者さんの診断が必要です。以前かかったからといって、次にかかったときに、自分がRSウイルスにかかったとはわかりません。お医者さんの専門知識に頼る必要があります。
ウイルスの進化のせいで、次にかかるときには、前にかかったときとは別の症状が出ることもありえます。完治までの期間も、将来的にはもっと長くなるおそれがあります(ウイルスが強力になるので、退治に時間がかかるためです)。
まとめ
ウイルスは常に進化し続ける以上、残念ながら、RSウイルスの特効薬はありません。
ですが、ウイルスを確実に退治できる治療は存在します。
それから将来は、今の治療法が更にパワーアップする可能性があります。
今のRSウイルスでは、完治まで少なくとも1か月はかかりますが、医療の進歩で将来的にもっと短くなるかもしれません。
逆に、RSウイルスの進化について行けなければ、もっと長くなるかもしれません。
何れにしても、私達自身が免疫力を高め、病気にかかりにくい体をつくるための生活スタイルを確立することが何よりも大切です。
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