皮膚は約1か月で、ターンオーバーを繰り返します。皮膚に炎症が起こって、きれいになるまでには、最低でも1か月はかかるということですね。
帯状疱疹も、皮膚の炎症ですので、当然回復には、最低でも1か月はかかることになります。
ですが、炎症が皮膚の深い部分から起きていたせいで、跡がずっと残ってしまうことがあります。
跡が長く残らないようにするために、治療中に何か注意すべきことはあるのでしょうか。
この記事では、回復後も皮膚に跡が残らないようにするために、注意できることは何なのか、お話します。
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目次
帯状疱疹の跡を残さないようにするには
帯状疱疹の跡は、他の皮膚の炎症の跡とは違うの?
帯状疱疹は、顔から体まで炎症が広がります。特に顔の炎症は、治療中から既に気になってしまいます。
腕、脚の炎症の跡は、特に夏場の腕や脚を出す服装をする時に、気になってしまうものです。
回復後も、自分の見た目に自信が持てなくなってしまうことが十分にありえます。
帯状疱疹でできる疱疹は、他の皮膚炎でできる炎症の跡と、違った治り方をするわけではありません。同じ治り方をします。
よって、にきびやアトピー性皮膚炎が治るメカニズムと同じということです。
およそ1か月のリズムで肌はターンオーバーを繰り返しながら、新しい皮膚に生まれ変わることで、跡は徐々に消えていきます。
帯状疱疹で色素沈着が残ってしまった場合も同じです。
それから、一番跡が残らない方法は、早期発見です。症状がまだ出始めの、本当に軽い時に治療を始めることが、跡を最も残しにくい方法です。
治療開始が早ければ早いほど、跡は残りにくくなります。
治療中に注意すること
炎症が起きた部分をかき壊さないことが、何より大切です。処方された薬を正しく使いながら、炎症が起きた部分をいたわることを一番に考えましょう。
より炎症がひどい部分は、なおいっそうの注意を払ってください。
皮膚を清潔に保とうとすることに、気持ちを専念させましょう。
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跡が残ってしまった時にできるケアはあるの?
跡は、肌のターンオーバーによって、ゆっくりと回復をします。よって、肌のターンオーバーのサイクルが正常に行われるように促すケアが大切になるでしょう。
肌をつねに清潔に保ったり、紫外線対策をしたり、十分な睡眠も忘れないでください。
乾布摩擦やピーリングは、皮膚をこすってしまうので、おすすめできません。皮膚をこすってしまうことで、皮膚のバリアの働きが弱くなる可能性があるからです。
もしも乾布摩擦やピーリングを行いたい場合は、プロに任せましょう。自己流で行うと失敗する可能性がとても高いです。
プロに任せる場合であっても、病み上がりから早々、予約を入れるのは控えておきましょう。病み上がりはまだ、肌のバランスがよく整っていない時期です。
跡を早く消すために効果的な食べ物はあるの?
「食べ物は薬でもある」と言われるほどに、食べ物には治療効果があります。皮膚の内側から栄養素が働くことが、跡を早く治す秘訣です。
皮膚の健康に効果的な食べ物をいくつか紹介します。
パラアミノ安息香酸(あんそくこうさん)が含まれる玄米
パラアミノ安息香酸という成分は、紫外線から皮膚を守る効果があります。
紫外線は、皮膚の働きを弱めます。特に、帯状疱疹が治ったばかりの病み上がりの時には、皮膚の健康バランスはまだ十分に整ってはいません。
そんな中で紫外線を受けてしまうと、肌はさらに弱くなってしまいます。
肌の内側から働く、紫外線対策になる成分をとることが大切です。
玄米にはパラアミノ安息香酸が多く含まれます。お米なので、毎日の生活にも取り入れやすいので、きっと続けやすいことでしょう。
ナイアシンが含まれる落花生やきのこ類
ナイアシンは肌荒れに効く成分です。加熱にも強く、料理で成分がなくならない、強い栄養素です。肌の回復を促進してくれる効果があります。
また、不安感を和らげるのにも効きます。跡が残ってしまって気持ちが落ち着かない、という時にもきっと気持ちを和らげてくれるでしょう。
まとめ
跡が残ってしまわないように、治療中はかき壊さないように注意しましょう。
また、肌のターンオーバーがスムーズに進むように、十分な睡眠と、栄養バランスのとれた食事を欠かさないようにしましょう。肌によい食べ物を取り入れるのもいいですね。
肌が弱っていますから、紫外線対策も忘れないようにしましょう。
このような小さな心がけを続けることで、跡が早くなくなっていくといいですね。
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